お参りの作法

お参りの作法についてもいろんな本などに載っていますから今更説明するまでもないのかもしれませんが、意外と「知っていますか?」と尋ねると手をあげる方が少ない・・・。
ということで、改めて記しておきます。

一般に神社での拝礼作法は 2礼2拍手1礼 という言い方をするかと思いますが、正確には 2拝2拍手1拝 もしくは 再拝2拍手1拝 と言います。言い方はともかく、2度頭を下げて2回手を叩いてもう1度頭を下げるということです。

なぜ、礼(れい)ではなく拝(はい)という表現にこだわったかというと、神職の作法では頭を下げる角度によって呼び方が異なるからです。
細かい説明は省きますが(その内やると思います)拝というのは90度頭を下げる作法です。
もっとも敬意を表した形になるのです。
2礼と言うと軽く頭を下げても良いことになりますので、わざわざ2拝という表現をします。再拝というのは2拝と同じ意味です。

ところでよく聞かれるのは一体お願いはどこですればよいのかということです。またお賽銭はいつ納めるのが良いのかも時々聞かれます。
絶対にこうしなくてはならないという決まりはありませんので、私が普段するお参りの作法を記しておきます。

まず、御神前につきましたら、軽く頭を下げます。小揖(しょうゆう)と呼ばれる作法で大体15度くらい頭を下げます。
そしてお賽銭を納めます。お賽銭の金額には決まりはありません。自分の気持ちで金額を決めればよいのです。
ちなみに5円を入れる方が良いというのはただのゴロ合わせです。(その内お賽銭についても説明します)
そして先ほど記した2拝2拍手1拝の作法でお参りをします。ちなみに2拍手の時は一旦手を合わせて、右手を少し引いてから手を打ちます。
1拝が済んだのち、軽く頭を下げて自分の氏名などを心の中で述べて神様に参拝に来たことをお伝えします。

私の場合は大体上記の手順でお参りをしているので参考にしてください。


さて、参拝の際になるべく中央でお参りしたいと、最近どこの神社でも細長く列になって順番を待つ光景を見かけます。
神社の拝殿はなるべく多くの方が一斉にお参りできるように広くとっていますから、本来は横に広がってお参りして構いません。
しかしできるだけ中央でお参りしたいという心情は分かりますので、その場合はお待ちになればよいと思います。しかし、そうでない方が中央で参拝する人達の列に並ばずに横に行ってさっさと参拝したからと言って非難するようなことをしてはいけません。


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